【本音】在宅医療を行う薬局・薬剤師の仕事って、実際どうですか?|働き方の相談(7)

高齢化が進んでいる中、在宅医療のニーズは高まってきています。薬剤師のキャリアにおいても、"在宅経験のない薬剤師は求められなくなる時代が来る"とも言われています。

今回は、薬局における在宅業務について、具体的にどのようなことをするのかを解説していきます。


◎在宅医療の仕事内容とは?

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薬局が行う在宅医療には、サービスの提供先によって個人宅での在宅】施設での在宅】があります。

【個人宅での在宅の仕事】
医師の処方箋をもとに調剤し、通院が難しい患者さんのご自宅を訪問して薬を届け、服薬指導や薬剤管理を行います。患者さんご本人やご家族に薬の飲み方・効果などを説明し、体調・副作用・残薬など薬の管理状態などもヒアリングします。

一方的に薬剤師から話をするのではなく、患者さんの意見もしっかり聞きながら指導を進める必要があります。また、患者さんを担当している医師やケアマネージャーなどにも情報提供を行うなど、多職種との連携も大切になってきます。

【施設での在宅の仕事】
医師が高齢者向け施設に往診する際に薬剤師も同行することが中心となり、患者さんの状態をヒアリングした上で、医師と相談しながら薬を決めていきます。

薬局へ戻って医師の処方箋をもとに調剤を行い、再度施設を訪問して薬をお届けします。患者さんご本人や看護師、介護士に対して、薬の飲み方・効果・副作用などについて説明をします。

◎薬局によって在宅医療への取り組みは異なる?

soudan_11_b.jpg在宅医療に対応している職場は、調剤薬局や調剤併設ドラッグストアなどで多数ありますが、在宅業務の内容や業務比率は薬局によって異なります。

施設を中心に行っている薬局もあれば、個人宅メインもあります。また、無菌調剤室なども備えた在宅専門の薬局もあれば、ただ薬を渡すだけに近い在宅を行っている薬局もあります。

あなたが在宅医療に携わりたい場合、どの程度まで関わりたいかによって薬局を選ぶ必要があります。そのために、具体的な業務内容や薬局の方針などを事前に確認するとよいでしょう。


◎在宅医療の薬剤師には仕事で何が求められる?

在宅医療には、医師、看護師、ケアマネージャーや介護士など多職種の方が携わります。チーム医療として連携しながら、患者さんの状態に合わせて的確に対応していく必要があるため、高いコミュニケーション能力が求められます。

また、在宅医療の現場で患者さんの生活に踏み込んでいくことは責任も感じることですが、患者さんやご家族とのコミュニケーションも、薬学的な管理を行うためには大切になってきます。誤った薬の飲み方や飲み残しなどから状態が悪化するケースもあるため、信頼関係を築きながらしっかりと対話し、より良い健康サポートを提供することが求められます。