薬剤師のキャリアアップ・年収アップに役立つ資格を教えてください|働き方の相談(6)

薬剤師の"キャリアップ・年収アップ"に役立つ代表的な資格を3つ、1.『認定薬剤師』、2.『ケアマネージャー』、3.『薬物療法専門薬剤師』順にご紹介します。

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1.『認定薬剤師』

薬剤師は、生涯にわたり研修等による自己研鑽に努めなければならないとされています。一定期間内に集合研修や自己研修などにより、定められた単位を修得した人に対して認定薬剤師証を発行し、その成果を証明する制度です。今回ご紹介する資格の中では取得条件が比較的簡単で費用もさほどかかりません

認定薬剤師は「かかりつけ薬剤師指導料」および「かかりつけ薬剤師包括管理料」の算定要件でもあり、薬局の収益に直結することから年収アップもアピールしやすい為、最優先で取得をオススメする資格です。

定められた、研修会や学会などで所定の単位(新規申請40単位、更新申請30単位)を取得することで認定され、試験はありません。あくまでも薬剤師としての自己研鑽を認定してもらう資格です。e-ラーニングなどでも一部の単位を取得することができます。

2.『ケアマネージャー』

在宅業務を行う薬局が増え、ケアマネージャー資格を持っている場合、在宅を行っている薬局では重宝されますし、今後の高齢化社会を鑑みても、調剤薬局が地域医療の一翼を担うことは確実ですので、ケアマネージャー資格は有望な資格ですケアマネージャーの正式名称は「介護支援専門員」です。

平成10年度にスタートした制度ですが、介護福祉系資格の中では難関資格の一つとされています。平成10年の合格率は44.1%で徐々に下がり、20%前後を推移しておりましたが、平成30年度の合格率は10.1%と過去最低を記録しました。平成30年度から受験資格が変更になった影響が大きいと言われています。影響があったのは実務経験の部分で、これまで対象であった介護等の業務やケース・ワーカーが対象外になり、介護職員初任者研修、ホームヘルパー2級、実務者研修などの資格を持っている方向けの受験資格制度は廃止になりました。また以前は薬剤師資格があれば免除になる科目がありましたが、2015年以降、科目免除が廃止されるなど難易度は高まっています。

3.『薬物療法専門薬剤師』

薬剤師が薬の専門化なら、その専門を薬物療法に特化したのが、薬物療法専門薬剤師と言えます。

soudan_10_b.jpg資格を取得するためには自ら実施した5年間の薬剤管理指導の実績50症例(4領域以上の疾患)の提出や学会発表2回以上(うち筆頭発表者が1回以上)、国際的あるいは全国的学会誌・学術雑誌に複数査読制による審査を経て掲載された医療薬学に関する学術論文が2報以上であることなど、受験資格を満たすのもハードルが高い資格です。この受験資格を満たした上で試験に合格する必要があります。

その分、取得した暁には、薬局薬剤師はもちろん、医師を始めとした病院スタッフからも薬物療法の専門家として信頼が厚くなり、キャリアアップの証となる資格です。