管理薬剤師ってどんな仕事?本当の【メリット】・【デメリット】を教えて|働き方の相談(5)

Q:「管理薬剤師」って調剤薬局に必ずいますが、実際には何をしているのですか?

soudan_09_a_ogp.jpg

管理薬剤師の業務は実は省令により定められており、"大きく分けて3つ"あります。

1.「管理」業務

従業員の監督

  • 管理薬剤師以外の薬剤師、薬剤師以外の従業員が、適切に業務を行っているかどうか
    (例;接客、法令遵守、情報提供の適否)の監督
  • 薬学の専門的な知識が必要な事例等、従業員等ができない場合への対応

医薬品等の管理

  • 店舗内の医薬品、その他の物品等(医薬部外品、化粧品等)を適正に管理
  • 医薬品と他の物品等(医薬部外品、化粧品等)を区別して貯蔵、陳列
  • 医薬品等が不良品とならないように、遮光、冷所等、適正な保管
  • 設備の不備等、問題があった場合、開設者に改善するよう意見具申
  • 不良品、不正表示品(例;有効期限切れ、表示不備品等)を発見し、処分

2.適正な使用のための「情報提供」業務(管理薬剤師自ら行うか又は他の薬剤師に行わせる)

  • 購入者の顔色等を見ながら、購入者の求めている医薬品が、不適当ではないかどうか判断
  • 医薬品を適正に使用するための服薬指導、情報提供を実施
  • 医薬品の購入者ごとに提供すべき情報の範囲を判断
  • 医薬品の購入者から、医薬品副作用の苦情や相談を受付
  • 一般用医薬品で対応できないと判断した場合、医療機関への受診を勧める
  • コミュニケーションを通じ、副作用相談など、購入者のアフターケアを実施

3.その他(副作用情報の収集、報告等)

  • 必要な情報が常に入手、活用、提供できる体制を整備
  • 緊急安全性情報等、医薬品の有効性・安全性情報を収集
  • 厚生労働省への副作用情報の報告

このように従業員の監督、医薬品の適切な管理、専門的な情報提供という、より専門的な知識が求められるのが管理薬剤師ですまた、調剤薬局の場合は「管理薬剤師」≒「薬局長」でもあります。「薬局長」として会社の定める業務(かかりつけ薬剤師の指導件数、医薬品の廃棄率、期末在庫管理、薬局の人件費管理など各種指標の管理や報告、地域のイベントや病院との連携など)が加わり、多岐に渡る裁量を持つことになります。


soudan_09_b.jpg

Q:管理薬剤師の【メリット】【デメリット】はなんですか?

メリットは、仕事の幅がより専門的になるだけでなく、他の薬剤師の教育や、関係各所とのコミュニケーション能力が要求され、 管理薬剤一般の薬剤師として働いている時よりも多くのことも学ぶことができます師として認められると、一般職よりベースの給与が上がり、更に管理薬剤師手当として、3~5万円程度付きますので大幅な給与アップが見込めます。薬剤師は一人が処理できる処方箋枚数が決まっている為、一定の給与になると、それ以上あがりづらくなりますので、給与アップを目指す人は管理薬剤師を目指すのも一つの手です。

デメリットは、副業ができないことです。薬事法第8条で管理薬剤師は「その薬局以外の場所で業として薬局の管理その他薬事に関する実務に従事する者であってはならない」と定められております。ただし、管理薬剤師であっても薬事に関する仕事でなければ副業することは可能ですが、空いた時間に他の調剤薬局やドラッグストアで働くことができません。