「かかりつけ薬剤師」になるメリットとデメリットは何ですか?|働き方の相談(3)

メリットとデメリットをお話する前にかかりつけ薬局」かかりつけ薬剤師」の制度についてご説明します。制度を理解して頂いた上でメリットデメリットをご説明しますね。

soudan_07_b.jpgかかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師とは?

病院やクリニックで診察を受けると近隣には調剤薬局があります。具合も悪く近くの調剤薬局でもらうことが多いと思います。どこの病院・クリニックで診察を受けても必ず自分で決めた薬局に処方箋を持っていく。これが「かかりつけ薬局」ですこれは患者さんが決めることで特別な手続きは必要ありません。かかりつけ薬局では、一人の患者さんの薬の効果について継続して確認し、副作用の兆候が出ていないかなど管理する必要があります。そうした管理や指導をするため、通常の薬剤服用管理指導料よりも点数が高く設定されています。

かかりつけ薬剤師って誰でもなれるんですか?

「かかりつけ薬剤師」になるためには以下の条件をクリアしていないとダメなんです。

  1. 薬剤師として、調剤薬局での勤務実績が3年以上
  2. かかりつけ薬局に週あたり32時間以上勤務し、かつ12ヶ月以上在籍している。
  3. 医療に関する地域活動に参画している。
  4. 薬剤師研修認定等を取得している。

3.が少し分かりにくいので補足すると「地域行政や医療関係団体などが主催する講演・研修会への参加」「講演・研修会へ講師として登壇した実績」です。企業が実施している研修や、地域の医療ボランティアは認められていません。

4.の薬剤師の研修は、研修認定薬剤師資格取得後も3年ごとに30単位の取得が必要で、継続的にスキルアップが求められます。

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かかりつけ薬剤師のメリットは何ですか?

給料アップ・収入アップが見込めます。かかりつけ薬剤師の「かかりつけ薬剤師指導料」は通常の「薬剤服用管理指導料」よりも点数が高く設定されています。新卒が指導してもベテランが指導しても同じだった服薬指導に点数の差がついたのはとても画期的なんです。自分の努力次第で診療報酬を高くとれるのは大きなメリットです。今後の診療報酬ではさらに「かかりつけ薬剤師指導料」が高くなると予想されています。

かかりつけ薬剤師のデメリットは何ですか?

かかりつけ薬剤師は24時間対応が求められます。かかりつけ薬剤師として指名してくれた患者さんに連絡先と勤務スケジュールを渡す必要があり、深夜や休日であっても、患者さんからの要請があれば24時間体制で対応することになります。その為、受け持つ患者さんが多くなるほど、緊急の対応が必要になります。

また、どんなにスキルが高くても週に32時間未満の勤務ではかかりつけ薬剤師にはなれませんので、32時間勤務未満の方は時給が下がる可能性があります。

かかりつけ薬剤師は"転職"できないのですか?

ご安心ください。かかりつけ薬剤師であっても職業選択の自由は保障されていま。かかりつけ薬剤師の変更は1か月単位で可能になっていますので、後任の薬剤師に引き継ぐことが可能です。引継ぎに余裕を持っていれば転職も全く問題ありません。