『総合病院門前薬局』『クリニック門前』『面薬局』に勤務条件の差はあるの?|働き方の相談(2)

Q:どの診療科の処方箋が来るかによって、多少業務内容は違うと思いますが、
調剤薬局にはそれ以外の違いはあるのでしょうか?

A:仕事の中身が大きく変わることはありませんが、大型総合病院門前薬局、クリニック門前薬局、面薬局など調剤薬局の立地によって特徴があり、勤務条件が変わってきます。

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大型総合病院の門前薬局の特徴は何ですか?

大きな総合病院では午後に手術や回診等があり、外来が午前中のみというところが多くあります。このため、門前の調剤薬局には午前中に患者さんが集中し、じっくり服薬指導をしている時間がありません。患者さんに十分な時間をとって服薬指導したいという方にはおすすめできません。逆に、午後は患者さんが少なく、午前中に書けなかった薬歴の記入や、翌日の予製を行い、残業はなしというところが多いようです。

その他の特徴として、門前薬局の数によって違いはありますが、1日当たりの処方箋の枚数が多く、薬剤師数も多いことや比較的新薬が使われやすく、薬の種類も多いため勉強になるということもあげられます。土日休み、残業なしという条件から大型総合病院の門前薬局は人気があります。

クリニックの門前薬局の特徴は何ですか?

クリニックは大病院と違い、午前も午後も診察しています。診療受付時間を少しでも過ぎると明日以降来てくださいと言われる大病院と違って、多少遅れても受付をするクリニックが多くあります。そのため、受付時間を過ぎて患者さんが来るなど予期せぬ残業が発生することがあります。また、クリニックによっては、午前は12時まで受付け、午後は15時から診療開始というケースもあり、それにしたがって薬局の昼休みが長いところも多くあります。休憩時間が長いと一見デメリットに見えるかも知れませんが、買い物や銀行や郵便局、役所へ行くなど、プライベートな用事を日中に済ませられるというメリットもあります。地区の医師会によってクリニックの休みが決まっていることもあり、平日に休みが多いのも特徴です。

面薬局の特徴は何ですか?

面薬局とは、家電量販店の中に入っている調剤薬局のように、不特定多数の医療機関の処方箋を扱う調剤薬局のことをいいます。処方箋を受ける医療機関に偏りがなく、クリニックの痛み止めから大学病院の重い処方箋まで様々な処方箋を取り扱っています。また、主にドラッグストアに併設しているため、OTCやサプリメントの相談が他の調剤薬局に比べて多いのが特徴です。偏りなく様々な処方箋を取り扱ってみたいという薬剤師には良いと思います。都心部の家電量販店の中のようなところは別にして、1日の処方箋の枚数はあまり多くありません。

soudan_05_a_ogp.jpgこのように、これから就業しようとする薬局が大型病院の門前薬局なのか、クリニックの門前薬局なのか、
面薬局なのかによって働き方や勤務条件が変わってきます。それぞれの特徴を事前に知っておくだけでも、選択の視座が広がりますね。

当然、個別の薬局によっても特徴はありますので、事情に詳しいエージェントなどに相談してみると良いと思います。