薬剤師の給与ってどんな仕組みで決まってるの?|給与の相談(1)

2019051401_01.jpg薬剤師さんの働き方に関するお悩みを解決!転職活動中の薬剤師さんからよく聞かれるテーマを中心に解説していきます。今回は、お仕事探しでとっても気になる「給与」についてお話していきます。

現在は少子化や景気回復によって人手不足の傾向があり、新卒の求人状況はバブル期よりもよい状態です。求人状況が賃金にどう跳ね返っているかは、厚生労働省の「2018年賃金構造基本統計調査(初任給)」を見てみましょう。

2018年の新卒の初任給は、高卒、短大卒、大学卒、大学院卒の全てのカテゴリーで前年を上回っていて、しかも過去最高を更新しています。ここ数年、賃金の上昇傾向が続いているわけです。(参照:厚生労働省 平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況

初任給が過去最高を更新・・。なぜ上昇しているのですか?

一般的な給与はどのように決まるのか、その仕組みからまず考えてみましょう。
物の値段は「需要と供給」で決まると聞いたことはありますよね。実は人が働く労働市場も、物価と同じく基本的には「需要と供給」によって決まっていく傾向があるのです。

物価は、物やサービスが供給される量に対して、需要、つまり物やサービスをほしいと思う欲求が多ければ高くなります。逆に需要が少ないのに供給される量が多ければ、物価は低くなりますよね。

それと同じで、人材を採用したいという募集(需要)に対して応募(供給)が少ないと、給与が高くなります。逆に募集に対して応募がたくさん集まる会社は、給与が低くなる傾向があります。
次に、薬剤師の求人に置き換えて説明してみましょう。

薬剤師にとっての「需要>供給」の求人って、どういう求人ですか?

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募集に対して応募が少ない求人ということですが、例えば、以下のような条件で比較してみるとわかり易くなります。

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【A】の条件の方がより人気が集まりやすいと言えますよね。【B】の条件の方は、もしかしたらなかなか応募がないかもしれません。

もっと具体的な例だと、「複数路線に乗り換え可能な都心のターミナル駅から徒歩3分で、土日休みで総合病院の門前薬局」という求人と、「路線の各駅停車しか止まらない駅からバスで15分かかり、週休1.5日休み、昼は13:00~15:00が休み」という求人があったとしたら、どちらで働きたいと思いますか?

もちろん百人百様の希望がありますので、一概には言えませんが、割合としては前者の求人を希望する人が多いのではないでしょうか。後者の求人は、働きにくそうと感じる人が多いかもしれませんね。このように条件面で魅力が少なく、募集を出しても応募者が集まりにくい職場は、給与条件を良くして薬剤師を採用しようとします。

ですから、求人の年収や時給が高くなることが多いのです。さらに、立地や就業条件など求人票の目に見える情報だけでなく、他の要因も給与に関わってくることがあります。

立地や就業条件以外の他の要因って、どのようなものがあるんですか?

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立地や就業条件など以外でも、薬局や病院側の事情で薬剤師をどうしても採用したい場合、給与は高くなる傾向があります。

例えば、

  • 数名から退職願が出されており、早急に補てんしないと薬局運営に支障をきたす。
  • 妊娠して産休に入る予定の社員が複数名いる。
  • 来年海外留学で1年休業する社員がいる。
  • 近隣にクリニックが開業予定。処方箋が増えそうだが、現在の人数で対応するのは難しい。
  • 近々もう1店舗出店する計画があるが、薬剤師が確保できないと出店できない。

など、これは採用側の事情となりますが、採用を急いでいる職場では、給与交渉により高給与の条件を受けてもらえることも多いでしょう。

採用側の困った事情・・高い給与が欲しい場合はそんな薬局を探せばいいってことですね!でもどうやったら見つかるんでしょう?

はい、給与を重視して転職を考えている場合は、給与交渉がしやすい職場を選ぶのがポイントと言えます。ですが、おっしゃるとおりそういった職場を見つけるのは、簡単なことではありません。募集の背景というのは求人票に記載できないことが多いので、ご自身で求人サイトなどの求人を見ていても見分けが付きにくいのです。

でもがっかりするのは早いですよ!人材紹介会社であれば、求人が来た時になぜ募集しているのかを詳しくヒアリングしています。

人が足りないからと言われても、退職したのか?処方箋が増えてきたのか?退職したのは円満退職なのか?人間関係や待遇に不満があって辞めたのか?など、その理由について確認をしています。それは、求職者の方が転職後に安定して仕事をするためには必要な情報だからです。

2019051401_04.jpgですから、人材紹介会社に登録すると、エージェントが高給与で転職できる求人を選ぶためのアドバイスをしてくれます。高給与の求人は、離職率が高かったりとても忙しかったり、転職するには要注意の職場もありますので、薬局や病院のことに詳しいエージェントに相談すると、詳しく状況を教えてくれるので安心です。

人材紹介会社は、情報の宝庫といえますね。登録したからといって必ず転職しなければならない決まりはありませんので、気軽に活用してみてはいかがでしょう。


人材紹介会社は情報の宝庫!なんとも頼もしいですね。一人で考えるのは不安だったので、いろいろと相談してみたいです。